<J1:磐田3-1東京>◇第16節◇6月30日◇ヤマハ

 磐田は前半6分にMF山本脩斗(27)のゴールで3試合ぶりに先制すると、後半にDF宮崎智彦(25)DFチョ・ビョングク(31)が続き大勝。2連敗で止め、3位に再浮上した。

 待ち望んだ先制点がいきなり生まれた。前半6分、相手クリアボールをDF駒野が拾うと右サイドに展開。MF山本康の高速クロスに逆サイドから走り込んだMF山本脩が頭で合わせた。前節名古屋戦で9試合ぶりに出場した伏兵が今季初ゴール。けが人が続出し、危機的状況に陥っていたチームに勢いをつける一発を突き刺した。

 3試合ぶりに先制したことで本来のリズムが生まれた。同12分には高い位置でボールを奪い、FW山崎がミドルシュート。その後も、各選手が素早い出足を見せ、ゴールに向かう姿勢を前面に出した。23日の名古屋戦で左手小指を脱臼したGK八田も強行出場。負傷した際に皮膚が裂け、縫った部分に痛みは残るが「気持ちでカバーできる。ホームなので絶対に負けられない」と、最後方から声を張り上げて守備陣を統率した。

 1点リードで折り返すと、さらに勝負をかける。同25分、左サイドでボールを受けたDF宮崎が角度のない位置から強烈ミドルを突き刺して追加点。高校時代に東京の下部組織で育った男が「古巣」から移籍後初ゴールを奪った。さらに同39分、右クロスをDFチョが頭で押し込み3点目。公式戦3連敗だったチームは、得意のホームで息を吹き返した。森下監督は「けが人がいる状況だが、チームとして成長できるチャンスだと思う」。リーグ折り返しまで残り1試合。勢いを取り戻した森下ジュビロが再加速を始める。【神谷亮磨】