<J2:富山1-1山形>◇第23節◇8日◇富山
4位山形は21位富山と引き分け、5位に後退した。前半終了間際、DF石川竜也(32)が利き足の左足でFKを直接ゴールに決めた。試合開始直後から守備に人数をかけられ、決定機がつくれない展開を一蹴。だが後半40分、MF加藤弘堅(23)に同点弾を献上。アウェーで6戦勝利なしとなった。
冷静なスナイパーが均衡を破った。前半ロスタイム、ゴールまで約25メートルの位置でFKを獲得。目安の2分が迫り、直接狙うしかない状況でDF石川が左足を振り抜く。ボールは富山の壁をすり抜け、ゴール右隅に突き刺さった。J1だった10年11月6日の大宮戦以来となるFK弾。「これぞ石川!」と言える技ありの一撃だった。
今季2点目は仲間にささげた。6月9日の京都戦では今季初ゴールを挙げた直後に両手を広げ、飛行機が飛んでいるような動きのパフォーマンスを披露。憧れの選手であるルイス・エンリケ(元スペイン代表)に影響を受け、取り入れた演出だった。この日は左手で力強くガッツポーズ。勢いのまま仲間の輪に駆け寄り、29歳の誕生日を迎えたDF宮本の胴上げに加わった。
FKの場面では、新人MF宮阪に度々キッカーを譲ってきた。助言やフェイントでサポートした結果、ルーキーはFKだけで5得点。黒子に徹し、躍進を支えた。だが今節、相棒は左太もものけがで欠場。最も輝けるシーンで光を放った。
だが、悪夢は再び起きた。後半40分、GK清水がはじき返したシュートのこぼれ球をMF加藤に押し込まれて同点。ほぼ手中にしていた勝ち点3を逃した。敵地では6戦勝利なしで5位転落。“アウェーの呪い”が解けない。




