J2東京Vの川勝良一監督(54)が電撃的に辞任した。6日、クラブ側が発表した。後任として8日の天皇杯2回戦(対HOYO大分)から高橋真一郎コーチ(54)が監督代行を務める。5日に会談した羽生代表取締役社長は「チームに閉塞(へいそく)感を感じていた様子だった。その(辞任)方がいい方に行くのでは、という話があった」と説明。08年以来のJ1復帰を目指す中、リーグ戦でここ5試合勝利がなく、チーム再浮上のカンフル剤になるべく決断した模様だ。

 川勝監督は09年12月にチームに3度目となる指揮官に就任した。翌10年にはパスを主体とした攻撃サッカーを浸透させ、一時は4位に浮上。だがJ1復帰はならず、翌11年も昇格争いに加わりながら5位に終わった。今季は序盤から好調を維持し、7月22日の熊本戦(味スタ)後は首位。だが8月は5戦で1勝1分け3敗。9月2日には下位の岐阜戦(長良川)も0-1で敗戦。急速に下降した結果を受け、辞任を決断した。

 今後は柏で監督経験のある高橋コーチが指揮を執るが、同社長は「基本的に、よっぽどのことがない限り(変えない)」と今季は采配を預ける方針。また元日本代表DFの秋田豊コーチ(42)の去就については「このタイミングで(監督を)やらせるのは酷。来年の初めからということはあるかもしれないが」と来季監督就任の可能性を示唆した。

 ◆高橋真一郎(たかはし・しんいちろう)1957年(昭32)10月27日、広島県深安郡神辺町(現福山市)生まれ。大阪経大から80年に広島の前身・マツダに加入し、93年引退。トップ下、FWとして日本リーグ87試合19得点。J通算3試合出場。94年から広島で3年間コーチなどを務め、00~02年はG大阪ユース監督。07年横浜コーチから08年に柏ヘッドコーチに就任し、翌09年にはトップチーム監督に昇格。だが17位と低迷し同年7月に解任。12年に東京Vコーチに就任した。