<J2:草津3-1山形>◇第35節◇23日◇正田スタ
勝てない。山形は草津に敗れ、今季初の3連敗を喫した。ショートカウンターによる速攻からMF小林竜樹(27)に3点を奪われた。後半23分、この日27歳の誕生日を迎えたDF石井秀典の右足で1点を返したが反撃もそこまで。今季最多失点で痛い星を落とし、順位を8位に下げた。
冷たい雨をより一層冷たく感じさせる3失点に泣いた。しかも、全てショートカウンターから小林にハットトリックを許す屈辱的な敗戦。試合後、奥野監督は敵地まで駆けつけた約800人のサポーターに深々と一礼。口を真一文字に結び、悔しさをあらわにした。
またしても先制点を許してしまった。前節17日の京都戦(1-2)後、DF石川らが「先に失点しないような戦い方をしないといけない」と発言。だが、中盤でボールを失って左右から速攻を許し、最後は中央でフリーの選手に決められるおなじみのパターンで先制されたどころか、同じ形で3点を失った。奥野監督は「相手が得意とするサッカーを、狙い通りにやられた。逆に自分たちはペースをつかめなかった」と険しい表情で重い口を開いた。
成長した姿をみせたかった舞台で、返り討ちにあった。奥野監督は02年から2年間、選手兼監督として草津の指揮を執り、JFL昇格を達成。チームの礎を築いた。その後はJ1鹿島のコーチを経て、昇格争いの真っただ中にある山形を率いている。「ここ(スタジアム)に来れば今でもお世話になった方々の顔を拝見することができる。応援も懐かしかった。今日負けたことは本当に悔しい」。皮肉にも、草津の成長を痛感する結果となった。順位も8位に後退。厳しい状況が続く。【湯浅知彦】



