<ACL:柏3-1セントラルコースト>◇1次リーグH組◇13日◇柏
柏がセントラルコースト(オーストラリア)を下し、開幕2連勝を飾った。先制を許した柏は、MFレアンドロ・ドミンゲス(29)が同点ゴールを含む2得点。横浜から今季新加入のMF狩野健太(26)も、移籍後初得点となる勝ち越しゴールを決め、勝利に貢献した。けが人続出の柏は、ACL初戦のスタメンから4人を欠いたが、層の厚さを見せつけ、ホームできっちり勝ち点3を獲得した。
勝ち点を6に伸ばすと、横浜から移籍してきた2人のMF、狩野と谷口はがっちりと抱き合った。「何とかチームの力になりたいと話していたので」と狩野。普段のクールな表情が緩んだ。
「全く新しいレイソルを見せる」。ネルシーニョ監督がそう言って臨んだ一戦。しかし、その言葉は余裕から生まれたものではない。MFワグネルが左足を痛め、MF沢とDF橋本は骨折で離脱中。この日は鈴木とキムの両DF、MF茨田もベンチを外れた。
満身創痍(そうい)のチームで、今季ここまで主役ではなかった男たちが輝いた。1-1の後半22分、勝ち越し弾を決めたのは狩野。ワグネルの代わりに左MFで先発すると「気持ちの部分で受け身にならないようにしました」と気迫のプレーを見せた。
後半43分のレアンドロ・ドミンゲスの2点目をアシストしたのは今季初出場の右サイドバック藤田。「レイソルはいつでも、誰でも行ける準備をしておくのが約束。チャンスが巡ってこないから腐ることはないんです」と胸を張った。
ネルシーニョ監督のもと、柏には「調子の良いものが出場する」という厳格な競争原理が存在する。一方で同監督は試合に出ていない選手にも「調子はどうだ?」と常に声をかけ、モチベーションを高く保たせる。「韓国代表のキム選手とポジション争いができることが幸せ。その選手と争って定位置を取れれば、自分の価値も上がりますから」と藤田。その言葉に理想的なクラブ像が表れていた。【千葉修宏】



