<J1:東京2-2磐田>◇第10節◇6日◇味スタ
見応えのあるゲームは、両指揮官の経験則から生まれた。
2点ビハインドの東京ランコ・ポポビッチ監督(45)は後半14分にFW李、MF石川、残り20分を切って190センチFW平山を投入。次から次へと攻撃的選手を起用する積極策をとった。控えが続いた3人が2得点1アシストするドンピシャ采配。「試合前に考えていたのは、中2日の試合で疲れを見極めること」。34歳ルーカス、連戦続きの渡辺を下げ、交代枠フル活用が功を奏した。
追われる磐田は、1点返されても最後まで交代1枠残した。東京に11年在籍したからこそ、長沢徹暫定監督の考えはこう。「味スタで撃ち合いに出たらやられるのはこっち。東京の方がピッチ状況も分かっている」。かつての記憶をよみがえらせて、逃げ切ろうと受け身にも、前掛かりの相手の裏を突くこともなく、自分たちのペースを崩さなかった。誤算があるとすれば「ファイナルタッチが乱れた」と3点目を取れなかったこと。2人で演出したハラハラの94分間だった。【栗田成芳】




