<J1:東京2-2磐田>◇第10節◇6日◇味スタ

 磐田は、東京に2点リードも追いつかれ引き分けた。だが、アウェーで最低限の勝ち点1を取り、順位も1つ上げ16位になった。森下仁志前監督(40)が解任され、長沢徹暫定監督(44)が指揮。「相手の良さを消し、逆に相手にとって脅威になること」を考えた末、森下前監督がこだわった攻撃的な3バックからシステムを変更。4バックで守備を安定させ、前線にFW前田遼一(31)金園英学(24)の強い2トップを置いた。少ないチャンスを確実にものにする「負けないサッカー」で新監督の色を出した。

 磐田は前半から、相手に再三、裏を狙われるもDF伊野波雅彦(27)が体を張って止め得点を与えない。逆に、前半29分にはCKから伊野波が頭で押し込み、同40分にはスローインを起点に、DF駒野友一(31)のクロスをMF小林裕紀(24)がゴール。シュート4本で2得点と効率がいい攻めでリードした。しかし、後半は防戦一方。ロスタイムは相手の波状攻撃に耐えきれず同点弾を許した。

 GK川口能活(37)は「状況が変化した中で、戦う姿勢を見せた部分はポジティブにとらえていい」と話した上で「最後まで守り抜く強さと、時間をうまく使って逃げ切るうまさが欠けている。そこを修正したい」と課題も掲げた。長沢暫定監督が目標にした「1つずつ順位を上げる」ことは達成したが、目の前の勝ち点3を逃したのも事実。山田大記主将(24)は「勝ち点2を逃したイメージ」と悔やんだ。【岩田千代巳】