<J1:川崎F2-2C大阪>◇第11節◇11日◇等々力

 C大阪のFW柿谷曜一朗(23)が、兄貴分と慕う川崎FのFW大久保に“完敗”した。前半にMF枝村、シンプリオの得点で2点を先行したが、後半に大久保に2点を奪われ結果はドロー。「(大久保)嘉人さんに、これだけ目の前で決められると悔しいですよね」とうつむいた。

 雨中の滑るピッチが影響したのか、いつもの天才的なトラップやパス、シュートが影を潜めた。簡単なミスも散見。ここまで6得点を奪っているゴールセンスも発揮できず、「後半、相手にボールを持たれる時間が増えてやられてしまった」と悔やんだ。

 C大阪と異例の16歳でプロ契約を結んだ06年に、半年だけ大久保とプレーした。「(当時は)プレーが大好きで、うっとうしがられるくらい、そばにいた。男としても格好良かった」。憧れの先輩の前でC大阪の大黒柱となった自分のプレーを見せたかったが、消化不良に終わった。レビークルピ監督は「2-0から1点を取られ、心理的な影響が大きくなった」と振り返った。

 スタンドには日本代表ザッケローニ監督、ブンデスリーガの名門レーバークーゼンの関係者も視察に訪れていたが、ピッチ外の視線は気にならなかった。「前半のサッカーを続けられていれば…。後半にもチャンスはあったので責任を感じる」と柿谷。順位は6位のままだが、兄貴にやられ、何よりも勝利に導けなかった責任を背負い込んだ。【菅家大輔】