<J1:磐田2-2C大阪>◇第14節◇6日◇ヤマハ
磐田は関塚隆監督(52)の初陣でC大阪に引き分け、最低限の「勝ち点1」をもぎとった。先制された直後の後半15分、エースFW前田遼一(31)のシュートで同点。同16分にMF山田大記(24)の勝ち越し点で勝利が見えたが、後半26分に同点弾を許してしまった。白星とはならなかったが、関塚監督が意識付けた縦に速い攻撃、選手間のいい距離感など、チームの進化を十分に見せつけた。
関塚監督がこの1カ月間、チームに意識付けしてきたサッカーが存分に発揮された。選手らが口にしていた「距離感」が進化の証しだった。必ず近い位置にサポートが入り、セカンドボールを拾う回数が確実に増した。MF松浦拓弥(24)が「なるべく、常に下に(サポートに)付くということは言われている。たとえ、ボールを失ったとしても、次の選手が前向きでプレスをかけられる」と話していた通り、ボールを失っても再び奪い返した。
磐田は前半から、この日ボランチに入った藤田義明(30)を起点に、縦に速い攻撃を仕掛けた。中断前までは、システムが3バックで、選手間の距離感が広かった。相手にスペースを与え過ぎたことでカウンターから失点していたが、この日は攻守の切り替えもうまくいき前半は0-0で終えた。
関塚監督は「全体的に良くできている。セカンドボールを拾い、最後のところを決めよう」とハーフタイムに選手を送り出した。
後半13分、相手DFのクロスが直接ゴールに入り先制を許す。しかし、この日の磐田は下を向かなかった。その直後の後半15分、山田のヒールパスを前田が冷静に流し込み同点。さらに同16分、ゴール前に藤田、山田ら複数の選手がリスクをかけて走り込み山田が逆転弾。和歌山キャンプから積み重ねてきた「ゴール前の精度」のトレーニングの成果も発揮した。
磐田は後半26分、C大阪に同点弾を許してしまう。FW金園英学(24)ら攻撃の選手を3人投入して「勝ち点3」を狙いにいった。中断期間前までは、リーグ戦の総失点の半分を、前後半の31分以降に喫していたからだ。勝ち越しはならなかったが、課題の時間帯も克服し、関塚ジュビロは初陣で最低限の勝ち点1はもぎとった。【岩田千代巳】



