<J1:鹿島3-1清水>◇第15節◇10日◇カシマ

 清水は終盤に2失点して鹿島に敗れ、2連敗となった。

 連敗は阻止へ-。清水が、アウェーで大きなアドバンテージとなる先手を取った。前半19分、MF河井陽介(23)の左CKから生まれたこぼれ球にFW伊藤翔(24)が誰よりも早く反応。ゴールに背を向けた難しい体勢から、技ありのヒールキックでネットを揺らした。

 前節からの修正が貴重な先制点につながった。名古屋戦の後半は前線からの守備がまったく機能せずにシュートは0本。攻撃に転じることすらできなかった。しかし、アフシン・ゴトビ監督(49)は試合前日の9日に「前線からの守備は確認した」と課題克服を明言していた。その言葉通り先制点は、河井の猛チェイスから得たスローインをきっかけに獲得したCKからだった。

 32分に、左サイドからのクロスを最後はFWジュニーニョ(35)に決められ同点とされた。それでも良い形で試合のスタートを切ったイレブンは、後半も優位に試合を進めた。

 23分にMF村松大輔(23)が、27分にはDF平岡康裕(27)がCKからのヘディングシュートでゴールに迫った。しかし、主導権を握りながらも決定的な場面を作れずにいると状況は一変。35分にCKから一瞬の隙を突かれて追加点を献上。39分にはDFラインの背後を抜かれて決定的な3点目を失った。勝負どころで精彩を欠き、今季2度目の連敗。次節ホームで迎える大分戦で、この嫌な流れを変えるしかない。【前田和哉】