<J1:仙台1-1磐田>◇第16節◇13日◇ユアスタ

 昨年に続く劇的ドローだ。仙台がホームで磐田と引き分けた。後半6分にPKで先制を許したが、44分にMF角田誠(30)の芸術的ボレーが決まって追いついた。何とか勝ち点1をもぎ取り、これで中断明けから3戦無敗。次節17日は昨季優勝を争った王者広島をホームで迎え撃つ。

 中断明けから2試合連続無失点の守備が、思わぬ形で破られた。後半6分、DF菅井がエリア内で磐田MF小林裕と競り合ったプレーがPKの判定。これをFW前田に決められ、先制を許した。ナビスコ杯で失点を重ね、手倉森監督は「守備の安定しないチームに優勝はない。自分たちのストロングに立ち返る」と、ひとまず手堅い戦術へのシフトを決断。FW赤嶺も「前から奪いにいっての失点が多かった。(リーグ最少失点だった)一昨年(11年)のイメージで守備から入ろうとみんなで話している」と話すように自陣でブロックを組み、ここ2試合をゼロに封じてきた。

 しかし、この日の磐田はさらに守備的な戦い方を選択してきた。立ち上がりにFWウイルソン、赤嶺がそれぞれチャンスをつくったが、決定機をものにできず。その後も相手の守備網に手こずっているうちに、アクシデントから先制点を献上。12分にはDF蜂須賀に代えMF武藤、24分にMFヘベルチと早めに攻撃的カードを切って反撃に出た。

 執念が実ったのは後半44分。磐田GK川口がはじいたボールを角田が左足でダイレクトボレー。ふわりと舞い上がったボールは右ポストをかすめ、ゴールに吸い込まれた。磐田とはこれでリーグ戦5試合連続ドロー。昨年4月のホームでの対戦もロスタイムにウイルソンの劇的な同点弾が飛び出していた。勝ちきれなかった悔しさは残るが、ビハインドから追いつき、上昇ムードで次節の広島戦で折り返しを迎える。【亀山泰宏】