<国際親善試合:C大阪2-2マンチェスターU>◇26日◇長居

 C大阪FW南野拓実(18)が、衝撃弾で“世界デビュー”した。1-1の後半18分、中央やや左で右足を一閃(いっせん)。揺れ落ちる無回転ミドルを右サイドのゴールネットに突き刺した。「香川2世」の18歳が、マンU戦でワールドクラスの豪快弾を決めた。

 「落ちるボールじゃないと入らないと思った。楽しかった。テレビで見ているような(テレビ)ゲームで使うような選手と対戦できて貴重な経験だった」。

 ユース所属の昨年にデビューし、今年がプロ1年目。無回転シュートは練習しているわけではないが「狙ったところにミートして、狙ったところに入った」。試合中にひらめいたイメージを実現させる高い技術がある。「得点パターンも増やしたいと思ってます」とさらりと言った。

 ネット越しに見ていた姿が道しるべだった。クラブが昨年まで使用した大阪・南津守練習場はトップと下部組織が隣同士。3年前までは、すぐ隣でボールを操る香川を目に焼き付けてきた。「話したことはなかった。ずっとあこがれていた」。この日は試合前から予約して、香川とユニホーム交換に成功。「寮の部屋で飾って、大事にしたい。世界レベルのチームの中でプレーするのが小さい頃からの夢」と目を輝かせた。

 前半34分の先制点も南野が相手DFのパスを体に当てたこぼれ球から生まれた。日本代表の柿谷、山口、扇原が不在の中で引き分け。敵将モイズ監督は、得点を挙げた南野と杉本が欧州でも通用するか、を聞かれ「その潜在能力があると思う」。C大阪生え抜きの18歳が、大きなインパクトを残した。【益田一弘】

 ◆南野拓実(みなみの・たくみ)1995年(平7)1月16日、大阪府生まれ。兄の影響で小1からサッカーを始める。ゼッセル熊取からC大阪ジュニアユース入団。ユース時代の昨年11月17日大宮戦でJリーグデビュー。J1通算20試合1得点。趣味は読書。174センチ、67キロ。