清水は10日、三保グラウンドで、次節名古屋戦(14日午後3時・アイスタ)に向けて2部練習を行った。午前中の練習終了後、アフシン・ゴトビ監督(49)が居残りで“特訓”を敢行。MF本田拓也(28)MF杉山浩太(28)MF村松大輔(23)のボランチ3人が、約15分間ミドルシュートを打ち続けた。

 清水は現在、シュート数がリーグワースト3位の207本。1位川崎Fの324本と比べれば100本以上の差がある。ミドルシュートからの得点ともなればDFイ・キジェ(22)の1点だけ。今夏鹿島から加入したMF本田は「最近の試合は打てていると思うけど、最初はかなり少ないと感じた」と、印象を語る。

 193センチのFWラドンチッチ(30)加入後は、その高さを起点とした攻撃でシュート数、得点ともに増加傾向にある。しかし、名古屋にはDF闘莉王やDF増川など、空中戦に強い選手がそろう。本田は「ラドンでも競り勝つのは簡単ではない。こぼれ球をいかに点につなげるかが鍵。ミドルもその重要な1つになるし、意識していきたい」とイメージを膨らませた。今季初の3連勝を、ミドルシュートで呼び寄せる。【前田和哉】