<J2:山形2-1福岡>◇第34節◇22日◇NDスタ

 やられたら、やり返す!

 山形が福岡を破り、9試合負けなしで8位に浮上した。前半2分、MF秋葉が倒されて得たPKをFW中島裕希(29)が決めて先制。22分にはMF山崎雅人(31)の今季ホーム初ゴールで突き放した。失点を繰り返してきたロングボールから早々に2点を奪い、数少ないチャンスをものにした。

 相手の弱点を徹底的に突いた。開始早々、センターライン右付近でボールを持った中島が「相手は裏に蹴られるのが苦手だとわかっていた」と福岡の高いDFラインの背後へロングパス。走り込んでいた秋葉は「チームとしても、僕自身も狙っていた」とゴール前へフリーで抜け出すと、相手のファウルを誘ってPKを獲得した。これを中島が決めて2試合連続ゴール。「あのGK(神山)には仙台時代に止められたことがあったので、借りを返したかった」。いきなりの先制点で相手は前がかりになり、さらに“穴”は広がった。

 22分の2点目も中島のアイデアからだった。今度は左サイドの低い位置から前方中央へ。万代が飛び出してGKと1対1となった時点で勝負あった。こぼれ球を山崎が押し込み追加点。2ゴールを生んだ背番号9は「あそこに通せば1対1になる、という場所に蹴れた」と胸を張った。

 1点リードの後半は防戦一方だったが、前節徳島戦でも2失点したロングボールをはね返し続けた。後半無得点で勝ち点3を奪ったのは、4月21日の熊本戦(1-0)以来、今季2度目。苦手を武器に変え、得点パターンはセットプレーやクロスばかりではないことを証明した。【鹿野雄太】