<J1:川崎F2-1磐田>◇第29節◇19日◇等々力

 これぞエースの仕事だ!

 川崎FのFW大久保嘉人(31)が得点ランク独走の今季リーグ戦22得点目を挙げ、劇的な逆転勝利を呼び込んだ。ゴール前の混戦で逆転弾を押し込み「最後は気持ちでいった。何がなんだかわからなかったけど」と笑みを浮かべた。

 誰もがドローを予感した後半49分。MF中村のFKから生じたゴール前の混戦で点取り屋の嗅覚を発揮した。「(こぼれ球に反応して)かかとを上げたらボールに当たって、見たらゴールラインを割っていた。とりあえず喜んだんですけど」と振り返った。

 得点への道筋を逆算する頭脳が生きた。この日は同様のセットプレーで1度目は中に入らず、2度目は突っ込み、3度目は再び入らなかった。「中に入っていくのは研究されてるから。最後は直感」という4度目は中に突っ込み得点につなげた。狙い通りの一撃だった。

 日本代表の東欧遠征2試合をテレビ観戦。「攻めてなかった」とこぼした。現状から11月の欧州遠征2試合では、選手の入れ替えがある可能性が高い。代表復帰への気持ちは強いが、あえて「点を取っていくだけ。結果はついてくると思うしね」と冷静に話した。得点力、精神力、そして頭脳。全てを併せ持つ男には青いユニホームが似合うはずだ。【菅家大輔】