<J1:鹿島2-0仙台>◇第2節◇8日◇カシマ
カシマスタジアムで勝てない。仙台はアウェーで鹿島に完敗し、開幕2連敗を喫した。前半31分と後半終了間際にFWダビとMF遠藤のホットラインに守備を崩されて2失点。02年4月以来勝利のない鬼門を破れなかった。
同じ4-2-3-1システムの鹿島に、お手本のようなゴールでチーム力の差を見せつけられた。前半31分、1トップのFWダビが中盤からのスルーパスに反応して右サイドへ抜け出す。この動きに合わせてペナルティーエリア(PA)内には3人が飛び込んでおり、最後はMF遠藤が左足でゴール。完全に守備が崩されて先制点を許した。
仙台はまともにシュートさえ打てなかった。今週の練習でグラハム・アーノルド監督(50)は「ウイルソンを使え」と1トップを中心とした攻撃パターンを繰り返してきたが、エースが左に流れながらボールを受けても周囲のフォローがなく孤立。前線でタメを作れず、サイドからのクロスに対してもPA内で待つのは背番号18だけだった。42分にウイルソンが中央で我慢したことでDF渡辺のロングボールを受け、振り抜いた左足が唯一のシュートだった。
角田欠場も大きく響いた。ピッチ上の指揮官が不在で攻守のスイッチが入らず、鹿島にボールを支配される時間帯が続く。監督が「攻守の切り替えを早くしろ」と指示を出すほど、チーム全体が機能していなかった。昨季、大黒柱が欠場した試合は1勝3分け4敗。2位に躍進した12年も1勝止まりで無失点試合はなく、堅守を支える主将の存在の大きさをあらためて痛感させられた。
後半終了間際にもカウンターからFWダビに抜け出され、左クロスをまたも遠藤に決められた。攻撃面でもMFマグリンチィとFW赤嶺を投入して流れを引き寄せたが、決定機を作れないままスコア以上の完敗。アーノルド仙台の船出は、J1ではクラブ初の開幕連敗となった。【鹿野雄太】



