<J2:札幌1-1山形>◇第2節◇9日◇札幌ド

 勝ち点1を拾った。J2札幌はホーム開幕戦で山形に1-1で引き分けた。前半20分にMF前田俊介(27)のゴールで先制も、同39分に失点。山形MFディエゴ(29)に翻弄(ほんろう)され終盤に再三のピンチを迎えたが、粘り強い守備で耐えしのいだ。07年以来7年ぶりホーム開幕白星は逃したが、昨年は2戦目から3連敗と失速。今季は貴重な勝ち点1から、もう1度、勢いを取り戻していく。

 札幌が、石崎前監督率いる山形に振り回されながらも、ぎりぎりで勝ち点1を獲得した。シュート数は札幌の10本に対して山形は16本。押し込まれながら負けなかったことに、財前恵一監督(45)は「前半は少し消極的で少し圧倒された。最後も危ない場面があった。前半の内容を踏まえると、勝ち点1は最低限の結果と思う」とプラスに受け止めた。

 前半20分に前田のゴールで先制も、2点目が遠かった。チャンスを逃し続けた後半26分、右サイドを崩され、クロスから中央のMFディエゴに決定的なシュートを放たれるも、ゴール右に外れた。同39分には再びディエゴのCKのこぼれ球を押しこまれそうになったが、左ポストに当たって難を逃れた。相手の決定力不足に助けられた。

 積極的な守備で、前田、駒野ら代表クラスを封じ込め1点を守り抜いた開幕磐田戦とは違う。今回はDF面での連係ミスが出るなど、内容が良くない中で勝ち点1を拾った。長いシーズンはいいときも悪いときもある。それだけに今季初先発の河合主将は「去年は、こういうところで勝てない試合が続いていたが、今回は勝ち点1を積み重ねたことをプラスにとらえたい」と前向きに捉えた。

 財前監督は今季、昇格に向け「負け試合を何とか引き分けにする。さらにホームでは、ほとんど負けないこと」とノルマを課した。札幌の昨季の引き分けはリーグ最少の4。勢いのあるときは快勝も、苦手な下位相手に、あっさり黒星を重ねたこともあった。ホームでの敗戦は、昨季自動昇格の1位G大阪が2敗、神戸1敗に対し、札幌は7敗。もろ手を挙げて喜べる結果ではないが、土俵際で踏ん張り、ドローに持ち込んだのは進化した証しだった。

 開幕2戦で勝ち点4以上を挙げたのは、昇格した97、00年と、唯一J1残留した01年以来13年ぶり。開幕2戦目から3連敗した、昨季の反省がベースにある。2年目の財前札幌は、負けないことも武器にする。【永野高輔】