<ACL:ブリラム2-2C大阪>◇1次リーグE組◇2日◇タイ
C大阪がアウェーでブリラム(タイ)と引き分け、勝ち点を5に伸ばし、決勝トーナメント進出に望みをつないだ。ウルグアイ代表FWフォルランが蓄積疲労で不在の中、日本代表入りが期待されるDF山下達也(26)が、灼熱(しゃくねつ)の地でセットプレーから頭で2得点。敗色濃厚だったチームを救った。
高温多湿な敵地でチームを救ったのはDF山下だった。0-2で迎えた後半20分、CKをたたき込むと、終了間際の後半44分にはFKに飛び込み、土壇場で同点のゴール。気温36度、湿度42%(試合開始時)という過酷な環境の中、敗色濃厚だった試合を執念でドローに持ち込んだ。
「相手のマークはルーズ。やるしかないと思っていた」。敗れれば決勝トーナメント進出に黄信号の灯っていたチームを救った男を、ポポビッチ監督も「魂のこもったプレーを見せてくれた。山下がチームにパワーを与えてくれた」とたたえた。
U-19日本代表歴こそあるが、J1で定位置をつかんだのは昨年が初めてという遅咲きの26歳。昨年末、Jリーグ優秀選手賞に輝き、今ではザックジャパン入り待望論もある。対人に強く、警告を受けることが少ないセンターバック。セットプレーでは打点の高いヘディングも大きな武器だ。日本代表DF吉田が負傷している今、日本代表に招集されてもおかしくない逸材だ。
アジアを相手にリベンジの思いも強かった。3月11日の山東魯能戦で、元ブラジル代表FWワグネルラブを抑えることができず、ホームでまさかの敗戦。悔しさで眠れない一夜を過ごした。U-19日本代表歴こそあるが、ACLでアジアを相手に戦うのは今年が初めて。「もう負けられない」。そんな思いを窮地で爆発させた。
順位こそ3位のままだが、これで残り2戦に決勝トーナメント進出の望みをつないだ。次節はヤンマーでの浦項(韓国)戦。「ホームらしい戦いを見せたい」。MF扇原、DFカチャルが累積警告で出場停止となるが、力強さを見せた山下が、今度は1次リーグ突破王手へとチーム導く。



