<J2:札幌4-0水戸>◇第15節◇25日◇札幌ド

 7戦ぶり白星!

 札幌は水戸に勝ち、4月20日の群馬戦以来の勝利を手にした。後半2分にMF石井謙伍(28)が先制点を決め、同4分にMF都倉賢(27)が2点目を決め突き放した。チームの軸となる86年組がけん引し、今季最多の4発大勝となった。過去、水戸との初戦で勝った年は昇格率100%。4月26日の岡山戦から6戦勝ちなしと苦しんだが、反攻のきっかけとなる1勝になった。

 後半開始と同時に、一気に決めた。MF河合の縦パスに抜け出した都倉が右足でシュート。GKがはじいたこぼれ球を石井が詰めた。これが4月20日の群馬戦以来7試合ぶりの先制点だった。「都倉があそこまで持っていてくれた。何か起こると走ったらいいところに転がってきてくれた」。チーム3戦ぶりのゴールで目覚めると、2分後にはMF上里の左CKを都倉が頭でねじ込んだ。

 「スタンドの声でどんどんモチベーションが上がった」と都倉。札幌ドームでは07年11月18日京都戦以来、6年半ぶりの得点となった石井は「試合前に、みんなで今日から生まれ変わろうと言って臨んだ。最後はサポーターが後押ししてくれた」と喜んだ。

 「86年組」がけん引した。石井、都倉ら86年生まれは、奈良ら93年組の5人に並び、チームで最も多い。3月には都倉、上原慎と前田の3人で1回目の「86年会」を開催。出身はそれぞれ異なるが道産子のソウルフード「ジンギスカン」を食べて意気投合した。その後、石井らを加えて食事会を催すなど随時、結束を高めてきた。この日は、上原慎がヘナンの4点目をアシストし、1学年上ながら同じ86年生まれの上里も1アシスト、1ゴール。軸となる5人が今季初めて同時先発し、大勝を呼び込んだ。

 「普段から、とてもいいコミュニケーションが取れている。僕らの世代がチームを引っ張っていかないといけない」と石井。都倉は「これが新しいコンサドーレの門出。これからもっともっと勝利を積み重ねていきたい」と言った。

 ゴール欠乏症に陥っていた攻撃に、ようやく火が付いた。後半だけで4得点以上を挙げたのは06年9月27日の徳島戦(6-0)以来。6戦勝ちなしと足踏みも、チームを支える中堅世代を中心に、はい上がっていく。【永野高輔】