<J2:磐田1-0水戸>◇第17節◇7日◇ヤマハ

 磐田はホームで水戸を下し、J1自動昇格圏の2位に浮上した。前半20分、FWポポ(35)の2戦連続ゴールで先制も、後半18分に相手にPKを与える大ピンチ。だが、GK八田直樹(27)がスーパーセーブでゴールを死守し、1点を守りきった。この日は、磐田市内の全23の小学校5、6年生が一斉観戦。約3000人の児童の声援に応え3戦ぶりに白星を手にした。

 磐田の守護神がチームを救った。1-0で迎えた後半18分、磐田はDF菅沼のハンドでPKを与えてしまった。水戸のキッカーは元磐田の船谷圭祐(28)。八田の1学年上で、磐田ユース、磐田でともにプレーした周知の間柄だ。スタンドからは児童の八田コールが響いた。

 八田

 ここでいいプレーを見せたら自分も上にいけるし、小学生にも夢を与えられる。相手も重圧がかかってる。止められなくても外してくれると思った。

 J1で戦った昨季は、清水のFW大前にPKを決められた。コースを読んでいたがわずかに届かなかった。その場面が頭によぎり「ヤマを張って思い切り飛ぼう」と迷わず左に飛んだ。見事にはじき、そのまま胸に抱え込んだ。前節は接触で頭を打ち前半で途中交代したが、この日は最後までゴールを死守し「届いてよかった。小学生のおかげ。これで僕の名前も覚えてくれるかな」と笑った。

 2人は小学生時代、三重の大会の3位決定戦で対戦し、当時DFだった八田は船谷に6得点されていた。プロ初対決は八田に軍配。PKの場面ではお互いにあえて目を合わさなかったが、試合後のミックスゾーンで対面。八田が「助走も速かったし慌てて蹴ってたよね」と声をかけると、船谷は「小学生の声援は聞かないようにしてたけど…。間が長すぎて」と悔しがった。

 2位松本が引き分け、磐田が2位に浮上した。攻撃は7戦連続で1得点にとどまり課題は残るが、八田は「次の試合が大事」と切り替えた。【岩田千代巳】