<J1:浦和1-0新潟>◇第15節◇19日◇埼玉

 試合が終わると日本代表GK西川周作(28)を中心に浦和守備陣が輪になった。J1タイ記録となる6試合連続無失点。そして記録を更新するホーム5試合連続1対0。MF原口がドイツ1部・ヘルタに移籍し不在を感じさせない勝負強さだ。「前線の選手のおかげでもあるけど、無失点の時の儀式」という円陣で完封を祝福した。

 最大のピンチは前半33分。DFラインの裏に抜けた新潟FW鈴木武蔵のドリブルに飛び出しシュートブロック。「ピッチはスリッピーだったし、相手のタッチを見てうまく出られた。無失点には今後もこだわってやっていきたい」。ビッグセーブは1度だけでも、マイボールの時の声かけで、失点のリスクを減らしている。選手の配置バランスを崩さず、スペースを未然につぶしていた。苦しい試合を勝ち「こういうのが経験になる。夏場に疲れてきた頃のシミュレーションが出来たと思う」と前向き。次は最下位徳島戦。「僕も経験があるけど、下位のチームは失うものがない気持ちで来る。集中力を切らさずやりたい」と言った。【高橋悟史】

 ▼J1連続試合無失点

 浦和が第10節の横浜戦からJ1歴代最長タイの6試合連続無失点。93年清水、96年横浜F(現在消滅)のJ1記録に並んだ。延長戦が廃止された03年以降の現行方式ではJ1最長記録となった。また、浦和は第8節の川崎F戦からホームに限れば5試合連続の1-0完封勝ち。前節に塗り替えた、ホームでの連続試合「最少得点勝利」のJ1記録もさらに更新した。