J2札幌のバルバリッチ監督(52)が10日、初采配となる14日のアウェー岐阜戦は、現状通り4-2-3-1をベースに戦う意向を示した。愛媛時代は4-3-3、3-4-2-1など多彩なシステムを使い分けたが「時間が少ないし、ここで変えるのはリスクがある」と初戦は前体制を踏襲する方針を固めた。

 チームの形は大きく変えず、意識付けの部分からてこ入れする。この日の11対11の戦術練習では守備時のサポートの動きを指摘。「何試合か映像を見てDFがパスを出した後のサポートがないのが気になっていた」と説明した。システムは4-2-3-1でチェック。今後に向けては「これを継続することはないが、トレーニングしながら最もいい形に移行させていく」と20日の群馬戦から、状況次第で変化をつけていく。

 午後4時に始まった午後練習は、1時間半の予定が、説明などに時間を要し、約20分オーバー。終了時の午後5時50分には薄暗くなり、今季初めて札幌・宮の沢の照明がともった。ナイター練習も「午前練習後に選手の休息を長く取りたいので4時開始にした」と理由は明確。選手の体をいたわりながら強化するバル流を貫いた。【永野高輔】