J2山形FW川西翔太(25)が明日28日のホーム讃岐戦で、2試合連続ゴールを狙う。前節アウェー栃木戦で今季2点目の同点ゴールを決め、上り調子だ。チームは26日、紅白戦を行い、川西は先発組の左FWでプレー。攻撃の起点になる動きも見せた。今季G大阪から期限付き移籍。Jデビュー元年(11年J1)の自己シーズン最多得点(4点)にも迫る川西は「チームのために取れるだけ取りたい」とゴール量産に意欲を見せた。

 昨年までの自分を捨て、チームのためにプレースタイルを変えた。開幕から15節まで13戦に出場。だが、ハイプレスが要求されるチーム内で前線守備と連係に課題を抱え、以後28節までの13戦、出場機会がなかった。新システム3-4-3を採用した天皇杯4回戦アウェー鳥栖戦(10日)で開眼。1トップ2シャドーの歯車になり、求められるハードワークを交代する延長前半終盤まで104分間続け、1-0の勝利に貢献した。

 石崎監督も「最初は自分のタイミングだけだったが、前線から献身的な守備もできるようになった。もともと技術はあるので、もっと状況判断がよくなれば」と期待している。チーム内で今季2戦連続ゴールはFWディエゴとMF宮阪だけ。前節までシュート23本で2得点の川西は「シュートの質を高めたい」と闘志を燃やした。【佐々木雄高】