U-21日本代表としてアジア大会に出場したJ2札幌MF荒野拓馬(21)が9月30日、札幌ドームでの全体練習に復帰した。前日帰国したばかりの強行軍ながら「若いし、代表に選ばれるというのはそういうこと。早く監督のやり方を覚えて、J1昇格の力になりたい」と力を込めた。

 アジア大会では6試合中3試合に途中出場。決勝トーナメント初戦のパレスチナ戦では3点目のゴールを決めて8強入りに貢献した。「0-0や0-1の場面で決められる選手にならないと」と貪欲だが、攻撃の切り札として存在感を見せた。

 バルバリッチ監督(52)は「練習を見たのは初めてだが、ビデオは6、7試合見た。重要な選手」と、4日の水戸戦起用を見据える。アジア大会の韓国戦では会場中が相手チームを応援するアウェーの雰囲気を体感した。「国際試合でしか味わえないすごいスタジアム。来年J1でアピールして、また味わいたい」。日の丸の誇りとプライドを胸に、チームで再スタートを切った。【中島洋尚】