<J2:大分2-0磐田>◇第35節◇4日◇大銀ド
磐田はアウェーで大分に敗れ、名波浩新監督(41)の指揮で初黒星を喫した。シュート数は相手を上回り、攻守の切り替えやボールをつなぐ意識は濃く表れたが、連動やフィニッシュの精度を欠きゴールが遠かった。2位松本との勝ち点差が8に開き、4位北九州との差は2に縮まった。名波監督は「上だけを追いかけるスタンスは変わらない」と選手を鼓舞し、次節のホーム岐阜戦に切り替えた。
痛い敗戦だった。「1回も負けたくない」と勝利に執念を見せていた名波監督は、初の敗戦を告げる試合終了のホイッスルを硬い表情で聞いた。選手には「上だけを追いかけるスタンスは変わらない」と鼓舞し「ただ、自分の中でミスや連動できなかった消極性を、人のせいにするのではなく、しっかり消化してから話し合いなさい」と各自に敗戦のフィードバックを促した。
失点はいずれもカウンターからだった。押し込まれていた時間帯をしのいだ直後だっただけに、名波監督は「ちょっと一息ついちゃったのかな。ゲームの中で、さあ自分たちの時間だとの切り替えができなかったことが1つ。あとは、大分の方が運動量が多く球際もきていた」と、振り返った。
敗れはしたか、就任してから言い続けた攻守の切り替え、シュートの意識は色濃く表れていた。ロングボールに頼る単調な攻撃から脱し、前節同様、ボールをつなぐ意図も明確だった。
相手を上回る9本のシュートを放つもフィニッシュやラストパスの精度を欠き1点が遠かった。この日、2本のシュートを放った松浦は「つないだし、自分たちの意思でも動けていた。ただ、前回ほどの関係性が持てなかった。言われ続けているボールを奪った後のファーストプレーの質も上げないと」と反省していた。
指揮官は「最後は難しい選択肢をチョイスしてしまったかな。シンプルさと緻密なトリッキーさをうまく考えたい」と話す。4位北九州の足音も聞こえてきたが「下を向いても仕方ない」と指揮官。次節岐阜戦に気持ちを切り替えた。【岩田千代巳】



