<J2:群馬1-1磐田>◇第40節◇9日◇正田スタ

 磐田はアウェーで群馬と引き分けた。前半34分、MF小林祐希(22)のゴールで先制も、残り2分で同点弾を浴びた。4位北九州、5位千葉が敗れたため3位は死守も、勝てばJ1昇格プレーオフ進出が決まっただけに悔しい勝ち点1だった。

 磐田の貴重な得点は小林の有言実行弾だった。名波浩監督(41)が就任後、トップ下で起用され積極的なシュート姿勢で得点のにおいを漂わせていた。居残りでシュート練習も重ね「次は決める。1試合1ゴールがノルマ」と自らに課していた。宣言通り決めたが、小林は「点は取れたけど、追加点を取りにいかないと」と反省。前2試合は、後半の立ち上がりに失点していたが、この日は60分過ぎまで主導権を握った。小林は「後ろは我慢してくれた。でも、みんな苦しい時間を乗り切ることができてない。試合の進め方をもっと考えないと」と次節を見据えた。【岩田千代巳】

 ◆J1昇格プレーオフ

 J2の3~6位クラブで昇格の3枠目(1、2位は自動昇格)を争う。J1クラブライセンス保持が出場資格。北九州には資格がないため、同クラブが6位以内に入った場合は3チームの争い。下位2チームの勝者が最上位と対戦することになる。残り2試合で磐田は進出が濃厚。札幌以下は現実的には厳しく、千葉、山形、大分のうち2チームが出場することになりそう。