2017-18シーズンのブンデスリーガが、8月18日にいよいよ開幕の時を迎える。しかし例年を鑑みれば、これから半年、いや、早ければ数カ月以内に今季最初の監督解任劇が起こっても、なんら不思議ではない。

 大手ブックメーカー「Interwetten」はプレシーズン序盤の7月12日、「最も早く解任されるブンデスリーガ1部の監督」を賭けの対象とし、オッズを発表した。

 5・5倍でトップに選ばれたのは、昨季レーゲンスブルクを2部へ昇格させ、今夏レバークーゼンの指揮官に就任したハイコー・ヘアリッヒ。そして6倍の倍率で2位にランクインしたのは、ウォルフスブルクのアンドリース・ヨンカーだったが、後者は「私はいつも1番がいいんだけどね(笑い)」と、冗談を飛ばす余裕も見せている。

 逆に解任の可能性が最も少ないと見られていたのは、500倍のBミュンヘン指揮官カルロ・アンチェロッティ。フライブルクのクリスティアン・シュトライヒが300倍と続いていた。

 では、それから約1カ月後の8月16日、別のブックメーカー「bwin」がどのような予想を下したか、紹介しよう。

 こちらで首位に躍り出たのは、酒井高徳が所属するハンブルガーSVのマルクス・ギスドルだ。7月上旬のInterwetten社ではオッズ12倍、解任の可能性は7位とされていた同監督だが、bwin社の最新のものでは6・5倍に急浮上している。理由はもちろん、ブンデスリーガ3部所属の格下オスナブリュックを相手に、ドイツ杯1回戦で敗れたためだ。

 また、武藤嘉紀のマインツで監督を務めるサンドロ・シュワルツが8倍で、全18クラブの監督の中では2番目の“クビ候補”となっている。なお最下位はホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマンと、ライプチヒのラルフ・ハーゼンヒュットルとなっており、ともに101倍というオッズだった。

 2016-17シーズン開幕前、Interwetten社は当時ブレーメンで監督を務めていたビクトール・スクリプニクを解任の最右翼と予想し、見事的中させている。同社から名指しされたヘアリッヒや、bwin社がナンバーワン候補に挙げたギスドルは、果たしてこの汚名を返上できるだろうか。