2010年W杯招致に絡み、当時のエジプトの招致関係者が米司法当局に起訴された国際サッカー連盟(FIFA)のワーナー元副会長から700万ドル(約9億円)の賄賂を要求されていたと明らかにした。カイロのテレビ局に語った内容を5日に英紙ガーディアン(電子版)が報じた。

 エジプト・サッカー協会会長がアラブ首長国連邦(UAE)でワーナー元副会長と会談した際、金銭を求められたという。南アフリカ開催が決まった04年のFIFA理事会でエジプトは南ア、モロッコと争い、落選した。10年W杯をめぐっては、招致成功の謝礼として南アから同元副会長に賄賂1000万ドル(約13億円)が渡り、送金にFIFAのバルク事務局長が関与した疑いが報じられた。