ACミランの日本代表FW本田圭佑(29)が13日のイタリア杯準々決勝カルピ戦でアシストを記録し、2-1の勝利に貢献した。本田はフル出場で、アシストは公式戦2試合連続。組み合わせにも恵まれたミランは4季ぶりに4強入りした。

 逆風ばかりではないようだ。ミラノの本田にも、たまには追い風が吹く。前半14分。本田のパスに点取り屋のFWバッカが反応。GKをかわし最後はアクロバティックなシュートでゴールに流し込んだ。バッカだからこその得点でラッキーなアシスト。これで公式戦4試合連続のスタメン出場で同2試合連続アシスト。レギュラーの座を確保しつつある。

 試合後は「お疲れさまです」とだけしか話さなかったが、地元の報道によると、解任危機にあるミハイロビッチ監督はこの勝利で延命。結果的に指揮官を救ったことになる。準決勝の相手はスペツィア(2部相当)かアレッサンドリア(3部相当)の勝者と再び格下。決勝、加入以来初のタイトルも見えてきた。

 いつも批判的なイタリア各紙もまずまずの評価。本田への風向きは変わりつつある。【波平千種通信員】