Aマドリードのシメオネ監督は、ACミランから期限付き移籍で加入している元スペイン代表FWフェルナンドトレス(31)に、契約延長の意思がないことを伝えたという。27日付のスペイン紙アスが報じた。

 未成年選手の登録違反でAマドリードは、RマドリードとともにFIFAから16年夏と17年冬の移籍市場での選手獲得を禁止処分を受けている。そのため、今季終了までの契約となっている同選手に対して、今冬の移籍期限日最終日の2月1日までに契約をすることが、残留への唯一の手段となっていた。

 しかし、シメオネ監督はエンリケ会長とフェルナンドトレスと会談し、同選手に契約延長しないことを伝えたという。同会長は、FIFAの処分が17年冬の移籍からとなった場合、今後の活躍次第で延長する可能性を示唆したが、実質的には退団を意味するものだと報じた。

 同選手に対しては、バルセロナのほかに、アメリカや中国、日本のクラブも興味を示していると報じている。