ともに日本代表が所属するドルトムントとヘルタの対戦は1-1で引き分けに終わった。フル出場したヘルタMF原口元気(25)はピッチ上を縦横無尽に走り回り、存在感をアピール。だが1点リードの後半31分にドルトムントMF香川真司(27)のシュートをハンド。PKを献上する危ない場面もあった。これは相手キッカーの失敗に救われたが、ヘルタは同35分に同点弾を許してドローに持ち込まれた。

 原口は試合後、「またかよと思いました」と苦笑い。日本代表として出場した11日のW杯アジア最終予選オーストラリア戦では相手を倒してPKを献上。この日は香川のシュートをハンドしてPKを与えてしまった。それでも相手FWオバメヤンがゴール右下に蹴ったPKをGKヤーシュタインがファインセーブし、負けは免れた。原口はヤーシュタインに「ありがとう」と伝えたという。独ビルト紙は原口について「代表での出来事がまた続いた。スピードがあり、ゴールに向かう動きで好印象を与えながら、PKの要因に」と記した。一方、後半15分からゲッツェに代わって途中出場した香川については、決定的な場面はなかったが「明らかにゲッツェよりも目立った動きをしていた」と評価した。(鈴木智貴通信員)