MF香川真司が所属するドルトムント(ドイツ)がアウェーでスポルティング(ポルトガル)を2-1で下した。

 香川はリーグ開幕戦の8月27日マインツ戦以来、約2カ月ぶりに公式戦先発フル出場した。欧州CLは今季初出場だったが、見せ場はなく得点にも絡めなかった。

 ドルトムントは前半10分、中盤で相手ボールをMFゲッツェが奪い右へ浮き球のパスを送ると、FWオバメヤンがファーストタッチで相手DFを置き去りにしてフリーで走り込み、相手GKとの1対1も冷静に左足のループシュートを決めて先制。同43分には相手クリアのこぼれ球を拾った21歳のMFバイグルが、見事なタッチで相手DFをかわし右足ミドルシュートを突き刺して追加点を奪った。後半22分にバックパスのミスからペナルティーエリア内で間接FKを与え、MFセザルに決められて失点。その後もバックラインに負傷者が出たが、何とか1点差を守った。

 香川は「勝てたことがよかった。アウェーでの勝ち点3は大きい」とチームの勝利を喜んだが、自身については「最後の局面でどうやってシュートにもちこむかという意味では、あらためて課題も生まれた。それをまた修正して地道にやってくしかない。右のインサイドハーフは右利きの僕としては難しい。左の方が慣れているが、チーム状況も含めて与えられたところでやることが求められていることだし、そこで(課された仕事をしっかりと)やりきれたらまた一つ乗り越えられるのかなと思う」と、この日のパフォーマンスには満足しておらず、危機感を感じさせる話しぶりだった。

 ドルトムントは2勝1分けの勝ち点7で首位を守った。スポルティングは1勝2敗の勝ち点3で3位。