英国で、試合中に自軍の選手同士がケンカして退場したクラブが、当該2選手から罰金を徴収した上で、その罰金からアウェーに応援に来てくれたサポーターにチケット代を返金するという、異例の出来事があった。英スカイスポーツの電子版が報じた。

 4日に行われたイングランド・チャンピオンシップリーグ(2部相当)のシェフィールド・ウェンズデー-プレストンで、味方同士のケンカでプレストンの2選手が退場した。プレストンは、退場したFWジャーメイン・ベックフォードとオーエン・ドイルに罰金を課した。試合も1-2で敗れた。

 クラブは公式サイトで「サッカー協会(FA)からの処罰を受けるとともに、クラブは、両選手に罰金を課すことを決定しました。これらのお金は、ヒルズボロまで応援に駆けつけてくれたサポーターの皆さんのチケット代を返金するために使用されます」と発表した。

 サイモン・グレイソン監督は、同サイトを通じて「アウェーまで行かれたサポーターは、ベックフォードととドイルの振る舞いに、本当に失望したことでしょう。はっきりしたいのは、クラブに何か言われたから動いたのではありません。選手もチームも、迅速かつ猛省が必要だと判断しました」とコメントした。