スペイン1部セビリアの日本代表MF清武弘嗣(27)が、Jリーグ復帰に向けた条件交渉に入っていることが30日、分かった。複数の関係者によると、興味を示しているという古巣のC大阪、神戸、鳥栖の3クラブを含む複数クラブに、清武の代理人から、600万ユーロ(約7億2000万円)とされる移籍金など獲得条件を示した書面が届いていることが判明した。

 現地31日深夜0時(日本時間2月1日午前8時)の移籍期限に間に合わせるための初めての具体的な動きで、関係者は「書類には返答期限が設けてあり、駆け込み移籍に向けて早急な回答を求める内容だった」と説明。J復帰へ加速していることが明らかになった。

 20年夏まで契約を結ぶ清武について、セビリア側は移籍金満額の完全移籍を求めてきた。しかし日本側の予算規模を勘案し、妥協案として2年間の期限付き移籍を認め、レンタル終了後の買い取りオプションも選択肢に入れているという。

 セビリアは27日にアルゼンチン代表MFモントヤを獲得。清武らで埋まる欧州連合(EU)圏外選手3枠を空けるため、清武の移籍に基本合意した上で選手登録を抹消し、3月末まで市場が開いているJリーグ移籍へ調整していくプランもある。スペイン紙マルカなどによると、日本復帰は清武本人の強い意向という。