世界的名将リッピ監督が率いる中国が、ホームで韓国を1-0で下す金星を挙げた。前半34分にFW于大宝のヘディング弾で勝利も、W杯出場権の2位韓国とは勝ち点差5の5位と突破には依然厳しい状況が続いている。

 最新鋭ミサイル防衛システムの配備をめぐり、対立している両国の試合は、物々しい雰囲気の中で行われた。韓国国歌の時にはホームの中国サポーターが大ブーイング。後半44分には、ファウルで倒れた中国選手を、韓国選手が蹴りを入れて両チーム入り乱れる場面もあった。就任後、同予選2試合目で初白星もリッピ監督は「勝っても負けても、予選突破のチャンスが高くなるわけではない」とW杯出場には厳しい見解を示したが「2位から勝ち点3を奪った」と韓国からの勝利に笑顔を見せた。