セリエA最終節、28日のローマージェノア戦終了後、今季限りで引退するローマFWトッティのためのフェスティバルが午後7時45分(日本時間29日午前2時45分)から予定されていると、28日に伊紙ガゼッタ・デロ・スポルトが報じた。

 同紙によると、6万5000席のチケットは2週間前に売り切れ。ローマのラッジ市長をはじめ、ラツィオ州、イタリアサッカー協会などからVIPが出席する。スタジアムは約1000人の警備隊などで厳重警備。世界中から約600人の報道陣がやってくる。

 スパッレッティ監督は前日会見で「トッティは試合の重要な一部でプレーする。私は彼の近くで評価し、プレーの質、そしてゴールを見る幸運に恵まれた。心情も感じ、彼の将来への決意に満足したい」と評価した。同時に「一番心に残る思い出は、質、力、性格だ。性格は基本になっているのが『ボールを渡せ。僕が見せてやる』と、他の選手から責任を自分が引き受けた。皆に愛されている。そしてある時期には彼に同意できないこともあった。チームのリーダーは持っているものをチームの他の選手に与えなければならない。彼はそれもしたが、他の選手に届かない場合もあった。他の選手の質を無効にして、いつも自分が1番に立った。トッティは1人では十分ではない。ローマが何も勝ち取ることができなかったとしたら、トッティの態度も考え直さなければならない」と批判した。

 一方パッロッタ会長は「オリンピコで伝説の選手の最後に同席できるのは大きな特典だ。トッティはただのイタリアサッカー界の歴史に残る最高の選手というだけではない。それ以上のものを持っている。ローマのシンボルだ。私も子供のころ、十数年ボストン・セルティックスで戦ったビル・ラッセルがアイドルだった。だがフランチェスコは25年だ。信じられないことだ。サッカーシューズのひもを結ぶときはサッカーの神のようだが、実際の彼はとても控えめで、素晴らしい人間だ。彼のキャリアはハリウッドの映画のようだ。私の唯一惜しまれるのは、ここに来るのが遅すぎたことだ。2度とトッティのような人は現れないだろう」と話した。

 まだ、正式ではないがキャプテンマークはデロッシに引き継がれるだろう。