バルセロナ(スペイン)は約7割のボール保持率もチャンスにつながらず、後半17分には先制点を許した。それでも一瞬の隙を逃さずFWメッシが同点とし、貴重なアウェーゴールを奪った。バルベルデ監督は大会公式サイトに「決定機はあまりつくれなかったが、相手のミスを誘って引き分けに持ち込めた」と手応えを口にした。

 メッシとFWのL・スアレスの2トップはチェルシーの分厚い守りに苦しみ、ボールを回してもゴールへ迫れなかった。得意のパスサッカーを封じられたが、後半30分にメッシが自陣からのロングパス1本で流れを引き寄せた。

 パスを受けたL・スアレスが倒されても主審の笛はならなかったが、ボールを奪ったチェルシーの不用意な横パスをMFイニエスタがカット。中央へ折り返すとメッシが左足で冷静に仕留めた。過去に欧州CLのチェルシー戦はPKを外すなど無得点だったが、9試合目でようやく苦手意識を払拭(ふっしょく)するゴールを挙げた。

 敵地で確かなアドバンテージをつかみ、イニエスタはクラブの公式ツイッターに「全体的にいいプレーができた。第2戦もタフな戦いになるだろう」と語った。