ブンデスリーガでフランクフルトはヘルタに0-3で敗れ、6位へ順位を上げられなかった。直近4試合で3敗、目標とする来季の欧州リーグ出場権獲得が難しくなってきた。

 22日の独紙ビルトによると、ニコ・コバチ監督は「残り試合で得られる勝ち点9のうち、いくつかでも勝ち点を積み重ねる必要がある。そうしなければ順位を落とすことになってしまう」とコメントした。

 試合ではシュテーゲマン主審も焦点となった。後半10分、長谷部誠がゼルケを倒したとの判定でPKに。ビデオ判定も行われたが、判定は変わらなかった。これに対して代表取締役のボビッチ氏は「ビデオ審判が介入してきたことで、『よし、これでPKはなしだな』と思ったんだ。そうしたら変更なしだよ。ヘルタ側のスタッフでさえこの判定には肩をすくめていたくらいだ」と怒りのコメント。

 ヘルタのダルダイ監督は「あれが100%PKだったかどうかは私には言えない。もっといい映像が必要になる。ゼルケは長い足を持っているから、止めるのはとても難しい」と話していた。

 次節フランクフルトは敵地でバイエルン・ミュンヘン戦と対戦する。ドイツ杯決勝の前哨戦であり、コバチ監督にとっては来季から指揮を執るチームとの対戦だ。またコバチ監督の移籍問題についてBミュンヘンのルンメニゲ代表取締役とフランクフルトのボビッチ氏が意見を衝突させているという背景もある。