Jのレジェンド2人が、久保建英(18)のレアル・マドリード移籍を心配した。都内で開かれたJリーグのグローバル・アンバサダー就任会見に出席した元浦和監督のギド・ブッフバルト氏(58)は「若い選手がいきなりヨーロッパの大きいクラブに移籍するのは心配だ。プレーできるか、成長の糧になるかを考えてクラブを選ぶべき」と話した。

同席したジーコ氏も続いた。「ブッフバルト氏の意見にまったくの同感です。ブラジルも同じ問題があって、若い選手がヨーロッパに行って試合に出場できずにずっとベンチに座って、ずっと放置されることが頻繁にある。強いチームじゃなくても継続して試合に出られるチームを選んだ方がいい」と警鐘を鳴らした。

さらにブッフバルト氏は例を挙げながら説明した。「長谷部がいい例で、ウォルフスブルクでキャリアを始めて、いくつか経験を積んで、今ではドイツはもちろん世界でもリスペクトされる選手になった。逆に宇佐美はいきなりバイエルンに移籍したが、今では彼の挑戦をいい選択だとはあまり思わない」と続けた。

日本は南米選手権で2分け1敗で敗退したが、久保のプレーは国内で話題となった。しかしジーコ氏の目には、それほど特別には映らなかったようだ。印象深かった日本代表選手を聞かれると「中島、三好、冨安が素晴らしかった」と、久保の名前は挙げなかった。

親日家のレジェンド2人がそろって心配する久保のRマドリード移籍。まず1年間所属予定のBチーム(3部)で、飛躍のきっかけをつかむしかない。【盧載鎭】