国際サッカー連盟(FIFA)は12日、スイスのチューリヒで2014年の世界年間最優秀選手など各賞を発表し、男子最優秀選手「FIFAバロンドール」にはポルトガル代表FWロナルド(Rマドリード)を選んだ。2年連続3度目の受賞となった。

 名前が読み上げられると、感動の涙を流した昨年とは一変した姿を見せた。授賞式のロナルドは満面の笑みで「このトロフィーは他に類のないもの。2014年は忘れられない年になった」と喜びを表し、あいさつの最後にはゴール後のパフォーマンスと同様に雄たけびを上げた。

 圧倒的な得点力で鮮烈な印象を残し、最終候補に残ったメッシとノイアーの2倍以上の支持を集めた。欧州CLでは大会記録を更新する17得点の大暴れ。Rマドリードが12シーズン待ち望んだ「デシマ(10度目の優勝)」をもたらした。昨季の国内リーグも30試合31得点。毎試合警戒される中でも、高速ドリブルと強烈なシュートでネットを揺らし続けた。

 チームでも個人としても記録と栄光に彩られた1年を、最高の勲章で締めくくった。これまで数々の名声を手にしてきたが、それでもなお「日々、もっと向上したい。史上最高の選手の1人になりたい」と迷いなく口にする。2月で30歳。円熟期を迎えたアタッカーの黄金時代はまだまだ続きそうだ。