<ブンデスリーガ:ドルトムント4-0フライブルク>◇5日◇ドルトムント

 今夏移籍の可能性が取りざたされているドルトムントの日本代表MF香川真司(23)が“有終”アシストを決めた。ホームで行われたリーグ最終戦フライブルク戦にトップ下で先発。3点リードの前半39分に、センターサークル内から前方のブワシュチコフスキへロングパスを通し、チーム4点目を演出した。香川のアシストは今季9度目。

 すでに連覇を決めているドルトムントはこの日の勝利で勝ち点81点。71-72、72-73年シーズンにBミュンヘンが記録した勝ち点79点を抜き、ブンデスリーガ年間最多勝ち点記録を更新した。加えて28戦負けなしもリーグ新。香川はこの日は無得点で後半20分に交代したが、今季13点、9アシストでクラブの偉業達成に貢献した。

 そんな香川にはマンチェスターUやACミランなど、欧州トップクラブが獲得に興味を示しており、インターネットには「移籍が決まった」など、根拠のないうわさも飛び交っている。そんな状況について香川は試合後、「そういうことを言った覚えはない。(インターネット等は)見ていないし、自分の意思で来季については決めたい」。去就を決断するのは今季最終戦となる12日のドイツ杯決勝Bミュンヘン戦以降だと改めて示唆していた。