宿敵ACミランのホンダは必ず封じる!

 日本代表DF長友佑都(27=インテルミラノ)が24日にイタリアから帰国。ミラノを本拠地とするライバルクラブへの移籍が決まったMF本田圭佑(27)との「ミラノダービー」ではマッチアップする可能性もあり、「圭佑を止めて勝つ」と宣戦布告した。早ければ1月22日のイタリア杯で実現。13年最後の試合をダービーで勝利したばかりとあって、対戦を熱望した。

 ダービーの興奮さめやらぬまま日本に戻ってきた。宿敵ACミランとのダービーを制してからおよそ30時間後。成田空港に降り立った長友は、テレビカメラ6台に囲まれた。ライバルのACミランに本田が加入。ともにW杯での世界一を掲げる仲間の動向に「素直にうれしい。セリエAが盛り上がる。圭佑を敵にすることは今までなかったから。しっかり止めて勝利することが理想と考えている」とはっきり宣言した。

 夢の対決は早ければ1カ月後にも実現する。両チームがイタリア杯を順調に勝ち上がれば、来年1月22日に対戦。リーグは5月4日となるが、早くもダービーが行われる可能性はある。さらに長友は今季左サイドでの起用が多く、本田が右の1・5列目に入ればマッチアップ。そして本田は10番を背負っているかもしれない。「圭佑とは(代表で)目指す場所は同じ。世界一を目指している。ミランの10番でも、今までの関係は変わらない」。敬意を示す一方で対決を熱望した。

 伝統の一戦を実感したばかりだから、なおさら気分も上がる。22日の試合では先発。後半41分からは主将マークまで巻いた。試合開始が現地時間午後8時45分とJリーグではない時間帯でのゲームだが、セリエA4シーズン目。午前中にランニングや体幹トレを行う独自の調整法で仕上げた。

 1月6日のリーグ再開まで限られた時間での一時帰国。同じく帰国中の本田とは「とりあえず連絡します」と一足早い“ミラノ会談”もほのめかし、つかの間の休息に入る。【栗田成芳】

 ◆ミラノダービー

 イタリア・ロンバルディア州の州都ミラノを本拠地とするインテルミラノとACミランが対戦する試合。イタリアでは、スペインのバルセロナ-Rマドリードの「クラシコ」のようなナショナル・ダービーの意味合いも持つ。1910年に初開催。