日本サッカーを引っ張る“香川2世”はオレだ!

 ドルトムントのU-23(23歳以下・ブンデスリーガ3部)に所属するMF丸岡満(18)が、トップチーム入りへ猛アピールを続けている。1日はスイスで行われたキエボとのトップチームの練習試合に先発し、各国代表クラスの選手に交じって3つのポジションでフル出場。得点には絡まなかったが、1-0の勝利に貢献した。

 注目されたのは、背番号36を付けたひときわ小さな日本人選手だった。ドルトムントのMF丸岡は、右サイドハーフで先発。前半27分には、味方シュートのこぼれ球から体勢を崩しながらも左足シュート。前半途中からはトップ下、後半からは3トップの一角に入った。後半22分には、約20メートルのミドルシュートを打った。無得点だったが、積極的にプレーした。

 トップの合宿に交じり、2列目からタイミングよく飛び出す、持ち味の攻撃力を発揮している。C大阪U-18加入時に、持久力テストで1位の数値を出した運動量を武器に、守備面でも貢献。まだドイツ代表MFロイスらが合流していないが、ともに先発したのはイタリア代表FWインモビレ、ポーランド代表DFピシュチェク、オーストラリア代表GKランゲラクら主力メンバー。7月27日のドイツ4部エッセンとの練習試合でも後半途中から出場。U-23の選手について、クロップ監督は「非常に優秀な選手ばかりだが、ファーストチームで練習したことがない選手もいる」と期待している。

 目指すのは、もちろん日本代表FW香川真司だ。今年1月、C大阪からドルトムントへ期限付きながら移籍し、同じ道を歩む。6月にオフを利用して帰国した際は「ドルトムントの先輩でもあるし、真司くんみたいになりたい」と目標を掲げた。家庭教師をつけ、ドイツ語も勉強中。休みの日にはシャルケDF内田や、ヘルタMF細貝らとも交流している。

 トップチームに昇格しても、ロイスや昨季13得点のMFオバメヤンらとの争いが待っている。世界への挑戦はまだ始まったばかり。リオ五輪、ロシアW杯へと“香川2世”の道は続いていく。

 ◆丸岡満(まるおか・みつる)1996年(平8)1月6日、徳島市生まれ。川内北SSSから徳島・川内中に進み、中学卒業後に大阪・興国高校に進学し、C大阪U-18(18歳以下)入り。U-15日本代表から各世代の代表に選出。憧れの選手は日本代表MF山口蛍と香川。家族は両親と兄弟。