ドイツ1部ドルトムントは8月31日、マンチェスターUからMF香川真司(25)を完全移籍で獲得したことを正式発表した。3季ぶりの復帰となる。18年6月30日までの4年契約で、公式ホームページ(HP)では「マンUから、30日夜に移籍の許可が下りた」と説明。地元メディアは、移籍金800万ユーロ(約11億2000万円)と伝えた。復帰戦は13日フライブルク戦(ホーム)が濃厚だ。

 既に移籍が決定的だった香川はこの日、極秘でドイツ入りし、ドルトムント市内のホテルで、マインツ-ハノーバー戦をテレビ観戦している姿を日刊スポーツが独占キャッチ。茶色の短パンにTシャツ姿というラフな格好の香川は「メディカルチェックは受けたか」の問いかけに「はい」とだけ答えた。その後に正式契約を結んだ。

 C大阪から10年夏にドルトムントへ移籍し、リーグ2連覇に貢献。自身の特徴を知り尽くすクロップ監督が今季も指揮を執っており、香川の古巣復帰を後押ししたとみられる。公式HPの動画で取材に応じた香川は「自分自身、すごく悩んだ」などとコメント。1日の移籍締め切り期限ぎりぎりの復帰となった。(鈴木智貴通信員)