<陸上:日本学生対校選手権>◇3日目◇11日◇東京・国立競技場

 美女スプリンター市川華菜(中京大4年)の勢いが止まらない。専門外の1600メートルリレー予選にアンカーとして登場すると、切れ味鋭いロングスプリントを披露し、全体トップの3分39秒47の好記録で中京大を決勝へと導いた。さらに200メートル予選は、ラスト10メートルからボルトさながらにスピードを緩めながらも、唯一の23秒台となる23秒86のタイムで準決勝へ進出。10日は100メートル、400メートルリレーの2冠に輝いたが、4冠の偉業が現実味を帯びてきた。ロンドン五輪を経験し、ひと皮向けた感のある市川は「疲れているんですけど、体が自然と動いてしまう。びっくりしています」。そう言うと、大きな目を見開いた。