<陸上・関東学生対校選手権>◇第3日◇25日◇日産スタジアム◇男子400メートルリレー決勝

 10年世界ジュニア200メートル覇者で、昨年ロンドン五輪代表のエース飯塚翔太(4年)をアンカーに据えた中大が、早大とのアンカー勝負を0秒50差で制し、2年ぶりに覇権を奪回した。

 38秒75は今季日本初の38秒台。3年前に、やはり飯塚がアンカーを務めた時の中大が出した、38秒54の学生記録には、惜しくも届かなかった。

 「ボクが足を引っ張ってしまいました」と苦笑いの飯塚。最後は勝利を確信し、流し気味にフィニッシュした。それが記録達成を阻んだという反省の弁だが、実は1週間前から右太もも裏に「筋肉がピリピリという、けいれんのような感じだった」と言う。最後が流し気味だったのも、大事を取ってセーブしたからだった。

 今後の回復には「明らかに減っているので」と、ウエートトレに重点を置く。6月の日本選手権後は欧州を転戦する予定で「今しか鍛える時間はありません。日本選手権に間に合わなくても、世界選手権に向けて」と今後を見据えた。