<陸上:ダイヤモンドリーグ第13戦・チューリヒ国際>◇29日◇スイス・チューリヒ

 男子100メートルはウサイン・ボルト(27=ジャマイカ)が9秒90で優勝した。スタートで出遅れながらも後半で抜け出すいつものボルトだったが、「シーズンが長くなるとスタートが悪くなる」と終盤戦であることを理由に挙げた。

 モスクワ世界陸上では9日間で7レースを走り、3冠を達成。その後最初のレースだったが、走り自体にキレがなかった。「オレは疲れていたが、ラッキーなことに他の選手も皆、疲れていたようだ」

 モスクワ世界陸上でも、以前のような圧倒的な走りは見られなかった。チューリヒの前日会見では「今後、最高の瞬間は訪れないかもしれないが」と、自身の衰えを認める発言もあった。「疲れはあったが(後半で)抜け出せて良かった。これからも勝ち続けたい」

 今後のボルトには試合にしっかりと合わせ、レース展開なども含め自身の力を最大限に発揮することが求められる。

 9月6日にブリュッセル(ベルギー)で行われるダイヤモンドリーグ最終戦の200メートルに出場した後、王者は休息に入る。