<陸上:日本選手権大会兼アジア大会代表選考会◇第2日◇7日◇福島市とうほう・みんなのスタジアム◇男子200メートル決勝ほか

 男子200メートル決勝は「伏兵」が制した。上武大の原翔太(4年)が、今季好調の高瀬慧(富士通)、連覇を狙った飯塚翔太(ミズノ)を2、3位に差し置いて、20秒62で初優勝した。

 「コーナーを出て、加速して追い詰められたので“もしかしたら行けるかも”と思ったけど(レース前は)優勝できるなんて1%も思わなかった」と目を細めた。5月25日の関東インカレでも2部の200メートルで山県亮太(慶大)を抑え、日本歴代10位の20秒41で優勝。まぐれでなかったことを、ハイレベルのランナーがそろう日本最高峰の舞台で実証した。「でも自分は100メートル専門のランナーです」と言う原は、最終日で桐生らと走る100メートルでも一波乱、もくろむ。