<陸上:ロンドン・マラソン>◇17日◇ロンドン

 【ロンドン=藤井重隆通信員】赤羽有紀子(31=ホクレン)が、2時間24分9秒で日本人最高の6位に入った。第2集団に付けハーフを15位で折り返し、終盤粘りの走りで順位を上げた。1月の大阪国際女子優勝で、今夏の世界選手権出場(韓国・大邱)をほぼ確実にしており、選考対象外選手として臨んだレースで抜群の安定感。自己ベストを更新し、課題のスピードにも改善の兆しを見せた。選考対象選手では野尻あずさ(第一生命)の12位が最高。ケイタニー(ケニア)が2時間19分19秒で優勝した。

 赤羽が、1月の大阪国際女子からわずか中76日のレースで好走した。ケイタニーら上位が驚異的なペースで飛ばす中、野尻ら他の日本人選手と第2集団を形成。野尻が終盤に脱落するのと前後するように、次々と順位を上げた。課題のスピードをスタミナで克服し、自己ベストを46秒更新。「第1集団が速かったから、自分のペースを守った。後半にペースを上げれば、タイムを出せると思っていた」と振り返った。