<自転車:ツール・ド・フランス>◇第4S◇214・5キロ◇アブヴィル〜ルーアン◇4日

 新城幸也(27=ヨーロッパカー)が逃げを決め、敢闘賞を獲得した。日本人選手が敢闘賞を獲得したのは、09年第21ステージの別府史之(当時スキル・シマノ)以来2人目となる。

 スタートすると、すぐに先頭に立ち、ダビド・モンクティエ(37、フランス=コフィデンス)アントニー・ドゥラプラス(22、フランス=ソール・ソジャサン)と3人で逃げを形成した。140キロ地点のスプリントポイントを先頭で通過するなど、ペースを作り続け、現地の中継でも何度もアップで映し出された。

 一時はメーン集団に8分半のリードをつけバーチャル・マイヨジョーヌとなったが、徐々にリードを失い、残り7・7キロ地点で最後の力を振り絞って先頭に立つも、ついに集団に吸収された。約207キロを逃げ、タイム差なしの110位でゴール。同じく逃げた地元フランス勢の2人を押しのけての敢闘賞獲得となった。総合は2分3秒遅れの53位。

 日本人がツールの表彰台に登るのは初めてで(別府の時は最終日のため、表彰台に乗らず)名前を呼ばれると、笑顔で右腕を挙げた。5日の第5Sでは、敢闘賞ゼッケンを付けレースをする。